電磁魔法研究会のアニメ調査報告

クールごとのアニメのほぼ全作品の評価、感想等を書いていきます

『杖と剣のウィストリア』アニメ第1話評価・感想

評価: 星5つ ☆☆☆☆☆

ストーリー

魔法学院で落ちこぼれの魔法が使えない主人公。でも剣を握ればこの世界で最強。というド王道のストーリー。魔法世界好きなのでぶっ刺さってます。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の大森藤ノ先生が原作を担当している漫画のアニメ化。なので今後の展開のアツさにも期待できそう。

クオリティ

この世界でロケハンしました?ってくらい背景が綺麗。そして劇伴もピッタリでシーンを盛り上げてくれるのでこの世界観への没入感がすごい。

あとやっぱり特筆すべきは後半の戦闘シーン。めちゃくちゃ良く出来てる。こういうのを見ると思い出すのは『ソードアート・オンライン』ですが、それに引けを取らないレベル。制作が『ガールズ&パンツァー』のアクタスなのでその力を十二分に発揮してますね。

キャラ

キャラデザとしてはわりと古めのシックなキャラかな?そしてコテコテのテンプレだけど、ヒロインが主人公にぞっこんなのが良い。不遇な主人公の日常に癒やしを与えてくれる。主人公の使い魔のねこもかわいいです。

総評

これぞファンタジーアニメって感じの作品が全力クオリティで登場した。シンプルにおもしろいのでファンタジーものが好きな人にはぜひおすすめ。

『異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~』アニメ第1話評価・感想

評価: 星1つ ☆★★★★

ストーリー

異世界転移もの。転生直後にあった双子の子供を育てるのんびり系のストーリー。普通に考えて誘拐だけどそれはいいのか?主人公も神様がバックについてるチートだし双子も戦闘力最強。ピンチにならない安心感がある。

キャラ

いつもの何も不安に思わない適応力の高い主人公。転生して数時間で自分の心配もせずに子供を連れて行く。さすがにご都合主義が行き過ぎな気がする。

肝心の双子キャラのバックグラウンドが全然見えないのが気になる。一応何かあるらしいけどとりあえずは見た目で愛でるしかない。

クオリティ

アニメのクオリティとしては悪くない。第1話の構成としても悪くないしそこらへんは安心して見れそう。

総評

のんびりしすぎてて個人的にはもうちょっとおもしろそうなイベント発生して欲しいなと思う。でもクオリティは安定してるし異世界のんびりストーリーが好きな人は普通に楽しめそう。

『多数欠』アニメ第1話評価・感想

評価: 星1つ ☆★★★★

ストーリー

いつものデスゲーム。しかもいきなりメインキャラ10人以外の周りの人間が全員死ぬというぶっ飛んだ始まり。大体の展開としてはテンプレをこなしてるな〜という感じだったけど、第1話の終わりについてはそうくるのかという驚きはあった。続きが気になるところ。

キャラ

主要キャラ少ないのにどんどん死んでいくのでうかつに好きなキャラを作れない。家族とか友達がほぼ全員死んでるのにみんなほぼ悲しむ素振りもないのはちょっとどうなんだとは思った。

クオリティ

アニメのクオリティとしては悪くない。第1話もテンポ良かったけど、逆に超展開な感じはあるのでそこらへんは今後うまく進めてほしい。

総評

デスゲーム系アニメとしては今のところ悪くはないので、そういう作品好きな人には良いと思います。

『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』アニメ第1話評価・感想

評価: 星3つ ☆☆☆★★

ストーリー

主人公の心音淡雪は大手VTuber事務所所属の清楚系VTuber。しかしうっかり配信を切り忘れたまま酒のんでキモオタ発言しているのが超絶バズってしまった。という話。比較的新しい業界のVTuberを題材にしつつ、しかも業界的には一応タブーとされている中の人ネタのキャラ崩壊から話が始まるというのが斬新。

キャラ

VTuberキャラの中の人の担当声優のキャラの話をするのはなんか構造が複雑だけど、心音淡雪の声優は佐倉綾音さん。清楚系キャラからギャグ要員までこなす演技派で、佐倉綾音さん自身の素の性格としても心音淡雪と似た雰囲気があるので、そういう部分も合わせて見てておもしろい。

今後他のVTuberとの絡みも増えそうなので期待。

VTuberネタ

全体を通してVTuber・インターネットネタ満載で、流石にVTuber全く知らない人が見るのは厳しいかもしれない。その分VTuberの切り抜きとか見てるよくらいの人であれば楽しめるネタも多く入っている。リアルでも大手事務所のVTuberは言わないようなピー音満載の配信内容だったりするのは笑った。

第1話で特に注目なのが実際にVTuberが遊んでいるゲーム、ソーセージレジェンドがそのまま出てきたところ。そのゲームの題材と相まって視聴者が変な名前でマッチングしてくるというのが恒例だったが、それを完全再現していておもしろかった。ネタ元としては大空スバルさんの配信だろう。

ちょっと映るおすすめユーザー欄でも黎明期のVTuberであるねこますさん、東雲めぐさん、届木ウカさんを配置する手の混みよう。これはスタッフに相当なVTuberオタクがいる。

心音淡雪の実際の配信画面でのアバターの動きも、実際にトラッキングして作ったみたいな動きをちゃんとしていて、そこらへんの細かい作り込みもおもしろいなと思った。

総評

アニメ全体として普通によくできていて、VTuberの切り抜きを見ているようなドタバタ感と、中の人ネタを全面に押し出してくるストーリーで終始笑って見れる。VTuberの配信を題材にした作品としては初のアニメ化だし、タイトル自体は以前から聞いたことあるくらいの話題作なので今後にも期待。

『負けヒロインが多すぎる!』アニメ第1話評価・感想

評価: 星4つ ☆☆☆☆★

ストーリー

第1話としては、クラスメイトの女の子がいわゆる「負け」るシーンを目撃し、お弁当で貸した金を返してもらいつつ愚痴を聞くというような話。主人公はオタクとしてヒロインたちの恋愛には関わらず、視聴者視点でツッコミをしていく。そのヒロインとの会話イベントが発生するっていうのはちょっと共感できないけど。

とはいえ負けヒロイン好きな自分としてはタイトルだけ知ってて気になってたので期待大です。今後も負けヒロインがどんどん出てくるんだろうけど、主人公がどう関わっていくのかは気になるところ。

キャラ

第1話のメインは幼馴染に振られる八奈見杏菜。青髪負けヒロインめっちゃ好きです。八奈見杏菜に限らず、原作挿絵担当のいみぎむる先生の描くキャラが全員かわいい。今後フィーチャーされそうなもう2人のキャラも好みにハマってるのでめちゃくちゃ期待してます。

ヒロインたちもそうだが、個人的に一番刺さっているのが主人公の妹の温水佳樹ちゃん。まさかのお兄様呼び。今後妹メインの回があることを切に願います。こんな妹いてクラスの女のことも関われるなんて主人公勝ち組すぎだろ。

カメラワーク

制作はA-1 Picturesで全体的にクオリティが高い。やっぱり青春といえば夏ということで、雲の背景とか水のシーンとか丁寧に描かれてて良いです。話の特性上そんなに動きのない展開だけど、時折ぐるっと周るようなカメラワークをしてたり、画面的なおもしろさも追加してきてて退屈にならずに見れる。

エンディング

今期では『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』に続いて2作品目のエンディングカバーリレー。第1話は『LOVE 2000』。この曲は知らなかったですが、この曲の雰囲気に合わせてエンディングアニメーションは実写とセル画の合せ技。気合入ってて良いですね。

総評

キャラ、ストーリーとして普通におもしろいのもそうだけど、アニメとして演出、背景、ED等の工夫を足して全体的に作品としての完成度を上げているのが素晴らしい。第1話だけ見ても作品として完成されているので気になる人はぜひ見てほしい。

『しかのこのこのここしたんたん』アニメ第1話評価・感想

評価: 星2つ ☆☆★★★

ストーリー?

ストーリーと呼べるほどの何かがあるのかはわからないが、突然鹿の角が生えた女の子が転校してきてそのカオスな日常に巻き込まれるという話。大体全編シュールギャグで埋め尽くされている。個人的には好みじゃないけど、これにどハマりする人はいると思う。

キャラ

キャラは全体的にかわいい。赤面するこしたんとか良いです。まだ第1話には出てきてないからOPだけの情報だけど、紫髪の子気になります。

クオリティ

ギャグは結構好みが激しそうだが、アニメとしてのクオリティは高い。制作もWIT STUDIOなので今後も期待はできる。

総評

この雰囲気、『ポプテピピック』みたいな狙って作られたクソアニメ感がある。放送前からOPで話題になりつつこの中身を見せるという点でマーケティングとしては大成功してる。とはいえ中身は好き嫌い分かれそうな作品なので気になる人は見てみる感じがおすすめ。

『逃げ上手の若君』アニメ第1話評価・感想

評価: 星5つ ☆☆☆☆☆

ストーリー

足利高氏(後の尊氏)に追われる北条時行のお話。日本史全然詳しくないので誰?という感じだけど、ここで足利側じゃなくて北条側のマイナーな方を題材にするっていうのが日本のエンタメっぽくて良いですね。こういう歴史ものは結末が決まっているので、その上でどうおもしろくストーリーを展開していくのかが腕の見せ所だが、原作が『魔人探偵脳噛ネウロ』、『暗殺教室』を描いていた松井優征の新作のジャンプ漫画ということで安心できそう。

クオリティ

最初の10秒見てもらえばわかるが、ジブリ映画かと思うほどのクオリティの高さ。制作がCloverWorksさんなので今後のクオリティの安定感ももう確信と言ってもいいかもしれない。

キャラ

個人的にはショタはあまり好みじゃないが、主人公の北条時行の儚くも強かなキャラに負けました。今後どんなキャラが出てくるかも見どころだけど、時行の魅力だけでも戦える。

総評

個人的に歴史ものは小難しくなりがちな印象だが、時行に焦点を当てつつテンポよく進めているのと、圧倒的な映像クオリティで1話が体感5分で過ぎていった。超期待の一作。